27.山雷頤(さんらいい) 食うために正しい努力をする時
卦 象

運勢予報
晴れ
卦  辞
頤。貞吉。観頤自求口実。
(いはていきち。いをみてみずからこうじつをもとむ。)
運  勢
「頤」はあご、口のことで養うという意味。「口実」は食べ物のこと。「山雷頤の時、貞正にして吉。養う目的を見定めて食べ物を自ら正 しく求めることだ」。山雷頤の時は、口に関連すること、たとえば不用意な言葉から失敗を招いたり、あるいは、飲んだり食べたりのお付き合いで忙しい時で す。ですから、言語を慎むとともに、自分の生活態度を振り返って、腹八分の正しい生活を心がけ、健康に気を配ることが大切です。生活力のあるなしがポイン トとなりそうです。
初爻 爻辞 舎爾靈龜、觀我朶頤。凶。
(なんじのれいきをすてて。われをみておとがいをたる。きょう。)
対処法 「靈龜」は万年を経た亀のこと。「朶頤」は下あごを垂らす。すなわちもの欲しげにすること。「我」は上爻のこと。「万年を経た亀のよ うに尊い自分の心を捨て、他のものを見上げて、もの欲しげにするのは凶」。隣の花は美しく見える時。上ばかりを見て、他人ばかりうらや むことはきっぱりやめることです。
◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。
二爻 爻辞 顛頤。拂経。于丘頤。征凶。
(さかしまにやしなう。つねにもとる。きゅうにおいてやしなわる。ゆけばきょう。)
対処法 「顛」はさかさま。「経」は常。「拂」は背く。「丘」は上爻の陽のこと。「さかさまに養われるのは常道に背く。上の人に養ってもらお うといけば凶」。人に期待したり、人に養われることを望むようでは駄目です。まず自立すること。
◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。
三爻 爻辞 拂頤、貞凶。十年勿用。无攸利。
(やしないにもとる。ただしけれどもきょう。じゅうねんもちうるなかれ。よろしきところなし。)
対処法 「拂」は背くこと。 山雷頤の道に背く。貞正であっても凶。十年間、事を行ってはならない。良いことはない」。他人のスネをかじっているくせに、やたらと不満の多いあなた、考 え方があべこべです。
◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。
四爻 爻辞 顛頤。吉。虎視々眈。其欲々。无咎。
(さかしまにやしなう。きち。こしたんたんよのよくちくちくたればとがなし。)
対処法 「顛」はさかさま。「眈々」は野心を持って狙うこと。「遂々」はたくましいこと。「さかさまに下の者に養われる。吉。虎が獲物に狙い をつけてじっと見張っているように、求める心がたくましければ問題はない」。今に見ておれと虎視眈々と構える時です。根気よく、油断することなく進めば、 徐々に希望が通じます。
◎良い時です。
五爻 爻辞 拂経。居貞吉。不可渉大川。
(つねにもとる。ていにおればきち。たいせんをわたるべからず。)
対処法 「経」は常。「拂」は背くこと。「常道に背く。貞正さを守れば吉。大川を渡ってはならない」。力のない時ですから、野心は起こさず に、 上司などに従うことです。
上爻 爻辞 由頤。視g。利渉大川。
(よりてやしなう。あやうけれどもきち。たいせんをわたるによろし。)
対処法 「万民が頼ってきて、これを養う。責任が重く危ういけれども吉。大川を渡っても良い」。生活力が旺盛な時、いろいろな人から頼られ、 世話や苦労も多いでしょうが、誠意をもって応えることです。重圧を はねのけて成功に至る ことができます。
◎大変良い時です。
※太極・陰陽・八卦(天、沢、火、雷、風、水、 山、地)の解説については、こちらをクリックしてご覧下さい。
※易経六十四卦はそれぞれ、卦象、卦辞、爻辞からなります。1. 乾為天2.坤為地の所には卦象と爻の位置関係を詳しく記してお ります。