太極・陰陽・八卦の解説
太極
易の宇宙観、社会観は、陰陽の原理を根本として成立し、陰陽の消長による変化、発展の考え方で解説されます。相反する陰と陽が混とんと一体になって太極を形成し、天の意志となり、これを宇宙の元気と考えます。そして、人間はこの中で天地自然と一体になって存在すると考える、天人合一の思想が易の根本精神です。太極のことを易神という場合もあります。ここから熟読し、易の全体像と正しい易の精神をつかみ、その上であなた自身で実際に占えるようになりましょう。
陰陽
まず最初に、太極のもとに陰、陽というシンボルマークができました。次に八卦、六十四卦と発展していきます。 
八卦
八卦は中国の帝王,伏犠の作といわれます。彼は山や川の地形を日々観察し、天地自然は天、沢、火、雷、風、水、山、地の組み合わせによって成るものとし、陰と陽のシンボルマークを三つ重ねた姿で表わしました。陰と陽のシンボルマークを組み合わせた姿を象(しょう)といいます。
天(乾)は、全部陽ですので、堅くて動的なもの、天のように高くて大きいもの、広いものを表わします。人ではお父さん、社長、高貴な人、強い人など、場所では東京などの大都会,建物では超高層の立派なビルなどが連想できます。お天気は晴天です。 
沢(兌)は、一番上が開いた形で口を表わします。貯えておくもの、池や小川、、さらには可憐なもの、口に関係するものを表わします。人では少女、歌手、口の上手な人など、場所では沼地、池,娯楽場、食堂などが連想できます。お天気は雨が降りだしそうな曇り空です。 
火(離)は、火のように明るく美しいもの、はっきりしているものを表します。人では中女、美人、芸能人、芸術家など、場所では劇場、美容院、図書館などが連想できます。お天気は晴天です。 
雷(震)は、雷のように騒々しいもの、驚くもの、響き伝わるものを表します。人で長男、若者、勇ましい人など、場所では放送局、発電所、楽器店などが連想できます。お天気は晴天、または雷や地震を意味する時もあります。 
風(巽)は、風のように軽やかで柔軟なもの、動き揺れるもの、長いものを表わします。人では長女、商売人、迷いがちの人など、場所では人が風のように行ったり来たりする商店、郵便局などが連想できます。お天気は風があります。 
水〈坎)は、陽が二つの陰の中に落ち込んだ形です。暗いもの、苦しみ、悩みを伴うもの、水のように冷たいものを表わします。人では中男、思想家、病人など、場所では裏通り、地下、酒屋などが連想できます。お天気は雨または雪です。
山(艮)は、山のように高くてどっしりとしているもの、動かないもの、止まるもの、高尚なものを表わします。人では小男、頑固者、山のように高尚な人など、場所では城、旅館、倉庫、玄関などが連想できます。お天気は曇りです。 
地(坤)は、全部陰ですので、柔らかく静的なもの、大地のように低くて平らなもの、包容するものを表わします。人ではお母さん、大衆、従業員、柔順な人など、場所では平地、農村、田舎、ひなびた町などが連想できます。お天気は曇りです。